2003-07-05

 長男のガールフレンドの職場(本屋)で販売ノルマがあるということで,『京都の大路小路』(小学館)をまとめ買いし,友人達に押し売りしています.この本は,洛中洛外の157の「路」の歴史を解説したものです.我が家は「七条御前通り」にあるのですが,以前から「御前通り」は「何の御前?」という疑問があったのですが,この本の解説で疑問が氷解しました.「北野天満宮の御前の道」という意味だったのですね.ただ,これは近代以降の通称で,平安京の時代には「西大宮大路」と呼ばれ,大内裏の西側の大きな道路で,幅員二四メートルに達するものであったとか.現在の「御前通り」は二車線の道ですが,すぐ東側には「旧御前通り」があって,これは自動車がやっと一台通れるような狭い道.由緒ある通りなのですが,平安京の時代に比ぶべきもない今日の姿です.

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