里の秋

 童謡の「里の秋」は,元来出征兵士に送った歌で,歌詞が戦後変更されたという話を,最近になって知りました.それとは関係なく,田舎の母から荷物が届きました.中味は,柿・栗・サツマイモ.子どもの頃,といっても既に40年も昔の話ですが,普段のおやつは近所の駄菓子屋で10円もあれば満足できるものでした.しかし,秋は贅沢でしたね,柿や栗はもちろん,(私はあまり知りませんでしたが)山に遊びに入れば,口にしても大丈夫なものがいろいろとありました.ま,そんな時代でしたから,里のくらしが猿に脅かされるということも無かったわけですが.

 私の家では,秋に採れた栗を砂の中に埋めて保存していました.法事で客があった時など,父が火鉢の炭火で栗を焼き,もてなしていたことを覚えています.焼き栗というのは,大変なごちそうでした.今でも,天津甘栗の店頭販売などを見ると,つい足が止まります.果物があまり好きではない私は,目の前に蜜柑があっても手を出すことはありません.しかし,田舎の柿と栗は違いますね.早速栗をゆでて,柿をむいて,息子達に食べさせようと思います.

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