稲むらの火

 『京都新聞』2月6日(日)3面のコラム「天眼」に日高敏隆氏(総合地球環境学研究所)が「稲むらの火」と題する文章を書かれています.これは,庄屋・五兵衛のとっさの判断が津波から村を救ったというエピソードで,日高さんの小学生時代に教科書に掲載されていたというもの.1854年の南海地震時の和歌山県有田郡広川町の実話だそうで,ラフカディオ・ハーンが外国で出版した本にこのエピソードを紹介したとか.私自身は全く知らなかったのですが,現在でも防災システム研究所のサイトに詳しく紹介されています.
 興味深いのは,津波の「慰霊碑」は至るところにありますが,「大地震津なみ心え之記碑」という緊急時の具体的な行動指針を残しているところ(これは広川町の隣の湯浅町).熊野古道ウォークをかねて,是非一度見に行こうと思います.

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。