先日の京都新聞の書評欄で見つけた本.通勤の車内で読もうと思ったのですが,今朝から読み始めて,研究室に着いてからもお昼まで一気に読んでしまいました.「小説すばる」に掲載された,上方落語のネタを題材にしたミステリー.登場するネタは,「たちきり線香」「らくだ」「時うどん」「平林」「住吉駕籠」「子は鎹」「千両みかん」.
「名探偵コナン」のごとく,師匠の威厳を借りて駆け出しの前座が謎解きをするという趣向.落語と噺家の世界に精通していると思われる展開は,エンターテイメントとしては上々です.話の性質上,中身はお読みくださいとしか申せません.
作品ごとに,月亭八天さんの「解説」があって,落語をご存じない方にもそこに登場する噺の概要はおわかりいただけます.ただ,「平林」の解説に,「司」の文字を説明する小話の紹介で,「『同』を三枚におろして片身の骨付きのほう」とあるのは,筆が滑ったのか誤植か・・・.三枚におろしては,骨は付いてきませんから.
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