月別アーカイブ: 2005年3月

海辺のカフカ

海辺のカフカ (上) 通勤時の乗り換えの山田駅,阪急とモノレールとの乗り換えの間に,時々立ち寄る「ブックファースト」.私が行くのは,ほとんど文庫本の新刊コーナー.数日前に立ち寄った時に目にとまったのが,村上春樹『海辺のカフカ』(新潮文庫).彼の著作は,ほとんど読んでいます.もっとも,一部を除いては文庫化されてからですが.
 実年齢では,私は作者よりも5歳年下ですが,彼の物語の舞台装置として利用される本や音楽の話題には,自分の趣味と共通するものが多いので,多様な楽しみ方の出来る作家です.他の作家であれば,ストーリー展開を追おうと一気に読み上げるために,初読の際にはあまり余韻を楽しむということができません.しかし,村上春樹の作品は,途中で『参考文献』を探したり,音楽のCDを探したりと,結構途中を楽しみながら読むことが出来ます.とはいえ,通勤時の車中用に購入した本であるにもかかわらず,先ほど帰宅してから,仕事もせずに読みふけってしまっています.

宿屋仇

特選!!米朝落語全集 第十一集 今夜は「宿屋仇」を見ました.この話は,伊勢参りの帰路,日本橋の宿屋で騒ごうとする兵庫の三人組と,静かな部屋を望む武士,それをつなぐ「若いモン」=伊八のやりとりで,笑いの多い噺です.このDVDの収録は1990年6月22日(大阪コスモ証券ホール).やはりありましたね,ツッコミどころが.


まず,宿屋に武士が入ると,伊八が応対をする.「して,その方の名は?」「イハチと申します」「なに,その方か,鶏の尻から生き血を吸うというのは!」「それは,イタチでございます」という,お決まりのやりとりがあるのです.しかし,この日の米朝師,ビデオ収録を意識されたのか,この件を飛ばしてしまいました.その後で同じ宿屋へやってきた兵庫の三人組,泊まりの応対を伊八がするのですが,この日の米朝師はこの段階で,件の「イタチ」を兵庫の衆の口から言わせています.やはり,イハチ≠イタチというのは,最初の出会いで最大限の笑いを生むはず.明らかなミスでしょう. ただ,そこはさすがに米朝師,このクスグリを入れ忘れたのを,この段階でさりげなく入れ込んで,全体の構成が揺るがないようにフォローされています.とはいっても,少し早口になって,笑いをとるほどではありません.その分よけいに私は笑ってしまいましたが.

睡眠時無呼吸症候群

 友人のTさんが,「睡眠時無呼吸症候群」の治療の一環で,マウスピースを使い始めたとか.昨晩初めて使用されたのですが,朝起きるといつの間にか自分で(?)外していたそうです.いびきのひどい人は,睡眠時無呼吸症候群の疑いがあるとの言い方もされるそうです.私自身は気づきませんが,ツレアイによれば,酔っぱらって寝た時などいびきをかいているようです.また,子どもの頃から年中鼻づまりなので,部屋が乾燥している時などは,寝ている間に息苦しくて目が覚める時があります.以前人間ドックに入った時の診断では,鼻づまりも「肥満」がその一員であるとのお話を頂きました.いずれにしても,私の場合には,体重を落とすことがすべての事態を好転させるための出発点であるようです.

下見に行ったのですが

 4日(金)に予定されている本学科「言語と観光コース」の現地研修会,natsukoさんにつきあって頂いて,研修予定の行程の下見に行ってきました.当初の予定は,キャンパスプラザ京都→京都文化博物館→Sala→二条城という流れ.11時に文化博物館でnatsukoさんと待ち合わせ,特別展示を鑑賞してから徒歩でSala(四条烏丸下がる西側)まで.
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