多みんぞくニホン

 出勤の途中にモノレールを途中下車して、万博公園へ行ってきました。民族学博物館の特別展『多みんぞくニホン−在日外国人のくらし−』を見るためです。いささか感慨深いものがありました。大阪万博は1970年、当時私は高校1年生。「万博なんて」という冷めた目で見ていたのですが、一度だけ両親につきあって来たことがありました。ベンチに座って休憩する父の前を通りがかった白人の老夫婦が、親しそうに会釈して通り過ぎたのです。父も軽く会釈を返したのですが、おそらく同じ国の人と間違えたのだろうということになって、大笑いしたものでした。当時、父はまだ元気でしたし、「外国人」に間違えられることがよくあったのです。その父が亡くなったのがそれから15年後、さらにそれから19年。ずいぶんと時間が経ったのですね。展示の方はさらっと見ただけなのですが、多民族化を示すメディアの紹介と行政の対応状況の展示が興味深かったですね。後でゆっくりと解説書を読み返します。

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