京都・らくご博物館【冬】

●京都・らくご博物館【冬】(2006年1月20日,京都国立博物館)
 午後の会議が急にキャンセルになったので,阿吽坊へ立ち寄ってayumiちゃんにブログメンテナンスのレクチャー.夕方家に戻り,帰宅したツレアイとタクシーで博物館へ.開演1分前に何とか間に合いました.

桂ちょうば『月並み丁稚』(20分)
テレビでは時々見かけますが,彼の噺を聞いたのは初めてです.確か,元来はストリートミュージシャンで,コブクロと同じ場所で歌っていたとか.それはともかく,基本的な前座話ですが,奇をてらわず,基本通りの語り口.変にいじらずに演じているように見えて,なかなかよかったですよ.不器用そうに見えるところが財産になると思います.
桂都んぼ『掛け取り』(20分)
ちょうば君とは対照的に,表情豊かな落語家さん的な演じ方.ちょっと入れ込みすぎという印象を受けましたが,ネタは大変受けていました.借金取りの趣味に合わせて断りをするというおなじみの噺だけに,演者の演出の見せ所.今日は『落語家』の屋号や名前で言い逃れをするところが爆笑でした.
桂 米二『けんげしゃ茶屋』(30分)
計算したわけではないのでしょうが,ここまでの3人ともみんな京都出身.米二さんは精力的に地域寄席を主催されていますが,都まるさんの大晦日に続いて,今度は元日の噺.きちんと季節感を演出してくれるのは嬉しいことです.手堅くまとめて,中堅どころの味を見せてくれました.
中入り
桂 雀松『短命』(23分)
キャラクターがいいですね,変にかわいい!ちときわどくなる噺なのですが,彼が演じると妙にかわいくて,独特の味が出ます.気象予報士として今夜の雪の予報を聞きたかったのですが,出ませんでした.
桂 春若『京の茶漬け』(23分)
キャリアはあるのですが,声質というのか,噺が単語毎に切れて聞こえてくるという感じの語り口なので,非常に聞きづらいのですね.なかなか噺の世界に入っていけなくて,聞くのがつらいのです.

 終了後はかなり気温が下がっているのを実感しました.明日はセンター試験,交通機関に影響のでないよう,祈りながら寝ることにします.

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