第279回市民寄席

 職場で16時から会議があったのですが,途中で失礼して京都へ戻り,烏丸で下車して京都芸術センターへ.今年度最後の京都市民寄席に行ってきました.今年は落語会へ絶対着物で行くと言い張っていたツレアイでしたが,仕事が忙しくて着替える余裕もなく遅れて合流.会場は,補助席も出しての超満員.4席で2時間弱というのは,丁度いい長さですね.もっとも,お腹はかなり鳴っていましたが.

笑福亭喬若「七度狐」
 松喬さんの一番弟子の三喬さんのお弟子さん.煮売屋からではなく,石を投げたら狐にあたったというはじめ方.元気があって結構なんですが,自作とおぼしきよけいなくすぐりが二度ほど,これはいりません.前座に徹すべきですね.22分.
桂つく枝 「堪忍袋」
 故・文枝師の下から三番目のお弟子さん.私は初めて聴きましたが,まず風貌で得をしますね.プログラムによれば,このネタは鶴瓶さんが東京ネタを移したものとか.私生活のマクラから入ってスムーズな展開,「太っていて,どこから見ても同じ形の体」という表現に,隣に座ったツレアイが笑い転げていました.本日の秀逸.25分.
笑福亭仁智 「めざせ甲子園」
 仁鶴さんの一番弟子.キャリアは長いのですがねぇ.京都市民寄席の場合,大半が年配のお客さんです.女性客も多いです.にもかかわらず,マクラから本題まで野球のことばかり.居酒屋で野球好きのおっさんたちが喋っているならいざ知らず,入場料を取って,しかも老舗の京都市民寄席で客のことも考えないネタの選定は,プロの仕事ではありません.何の感動もない21分.
桂福団治 「百年目」
 年齢もキャリアも申し分ありません.しかし,この人の語り口は損をしますね.とくに,このような大ネタの場合には.最初に,番頭が手代や丁稚に小言を言うシーン,朴念仁の人物を表現するわけですが,彼の場合には船場のそこそこの商家の番頭というイメージが出にくい,品が良くないのです.後半はだいぶ持ち直して実力の片鱗を見せてはくれるのですが.で,この話はどなたに習われたのか,ちょっと気になりました.39分.

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