●京都・らくご博物館・【夏】(2006年8月18日(金)
博物館での落語会,今夜は一番後ろの席でした.この会場は,階段教室とおなじ構造なので,舞台に近づくほど低くなり,前の方はかなり見にくいのですが,今日は大変楽に鑑賞することが出来ました.ちなみに次回は「吉朝さんを偲ぶ会」,開演前にチケットを確保できました.
- 桂 吉の丞 「つる」
- 吉朝さんの最後のお弟子さん,まだ4年目,精進を期待しましょう.14分.
- 桂 宗助 「七度狐」
- 米朝師の実質的に最後の弟子.しかし驚きました,風貌は50前後とお見受けしましたが,実年齢は40代前半.しかし,お上手ですね.正統派の落ち着いた語り口,マクラからサゲまでを時間通りに,余裕を見せて演じきりました.20分
- 桂 都丸 「遊山船」
- 夏の定番の噺.地元京都の味付けをしたマクラは上手ですが,ついつい長くなりがち.風貌も語り口も,師匠のざこばさん以上に笑福亭系.28分.
- 中入り
- 笑福亭 三喬 「借家怪談」
- マクラの「幽霊になるための条件」は大受け.今後が楽しみな中堅実力者です.時々,余計なくすぐりを使いたがるのは玉に瑕.23分.
- 桂 雀三郎 「親子酒」
- マクラも本題も,「枝雀から教わりました」ということを全面的に肯定した演じ方は,そろそろ,「これが雀三郎」という評価にかわりつつあるように思えます.近頃は,私も素直に笑えます.オールラウンドではないけれども,分野を限れば名人級か?