2003-09-18

世界一周の誕生-グローバリズムの起源 合同調査の打合せで,熊野へ行ってきました.先日会えなかった神川町のT君に協力を依頼するためです.今回は近鉄・JRでいったので現地サポーターのnetfarmさんに運転手をお願いしました.相変わらず遠くにある熊野ですが,途中の列車の中で読むために持参した本は,園田英弘『世界一周の誕生』(文春新書,2003年7月).この本は,「グローバリズムの起源」というサブタイトルにあるとおり,「地理上の発見」が達成されたとはいえ,実質的に地球が丸くなったのは19世紀中葉であることを示したものです.グローバリズムの下部構造が交通(蒸気船と鉄道)と通信の発達であることを,各種文献をもとに実証したもの.日本の近代がグローバリズムの大きな波の中で動いてきたことを改めて確認でき,大変面白く読めました.

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。