花山椒

 4月18日(日)、午前中一人で実家へ帰りました。母の様子を見ることと、来週の祭に備えて、亡父の着物をいただくためです。母は1922年(大正11年)5月11日生まれですから、来月で82歳になります。一人で寺を守っていますが、膝が痛くて大分きつそうな様子。それでも、昨晩に電話で帰る旨連絡していたので、巻き寿司を作ったり近くの山へ花山椒を取りに行ったりと、ま、元気ではあります。

 山椒の花をとる作業は、私も小さい頃よく手伝わされました。しかし沢山とったつもりでも、佃煮などにしてしまうとほんの少ししかできません。それでも、この年になると、このような季節感のある物が妙に嬉しくなります。タケノコといっしょに持ち帰り、夕食にいただきました。山椒の花は佃煮にしました。とはいっても初めて作ったのですが、あまりしっかり煮てしまうと風味がなくなるので、いささか薄味にして煮汁がなくなるまで丁寧に。福岡から戻ってきたツレアイによれば、「お見事!」。タケノコは、若竹煮にしました。しょっちゅう作るわけではないので、息子たちも喜んで食べてくれました。
 で、件の着物です。来週の祭に裃をつけて行列に加わらなければなりません。この年ですから着物の一つもあっていいところですが、とりあえず実家に残っている物が利用できればいいなと。母が用意してくれていたのは、単衣物と二重物、肌襦袢と長襦袢、袴に羽織。さすがにこの季節ですから、単衣のものと肌襦袢、比較的小綺麗な袴、雪駄などをもらって帰宅。するとすぐに、祭の役員の方が来訪。裃と袴、雪駄と下駄、それに傘をセットにしてお持ち頂きました。なるほど、ちゃんと準備があったのですね。あとは、足袋を揃えるだけ。それでも、試しに着た着物、高校時代はクラブ活動(落語研究会)の関係でしょっちゅう着ていたのですが、角帯の結び方を忘れていることに気づき、しばし絶句。いったい何年着ていないのだろう。

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