●第16回米朝一門落語会(2005年7月18日,サンケイホール)
夏休み恒例の米朝一門のサンケイホールでの落語会,実ははじめていきました.そして,今日が最後だったのです.サンケイホール自体を立て直して3年後にリニューアルするとか.1952年に出来てから53年間,いろんな催しの舞台となったこのホールの最後を飾るのは米朝一門.しかし,進行役の小米朝の言うとおり,「さようならサンケイホール」ならぬ「さようなら桂米朝」になりはしないかと,ハラハラどきどきの3時間でした.
今回の企画は,昨日と今日の二日間にわたっての米朝一門の落語会.今日は,桂しん吉(子ほめ)・桂九雀(軽石屁)・桂小米朝(狸賽)・桂都丸(ろくろ首)・桂米朝(あくび指南)・中入り・桂雀三郎(時うどん)・桂南光(ちりとてちん).最後に,「さようならサンケイホール」と題して,辻久子さんや高橋竹山などホールに関わる6名のゲストに米朝・ざこば・南光も加わっての思い出トーク,最後は会場も含んで手締めで締めての3時間.
それぞれに感慨深い話でありました.しかし,一番嬉しく驚いたのは,最後のフィナーレに,今回出番の無かった米朝一門のメンバーが顔を出したのですが,その中に闘病中と聞いていた桂吉朝さんの姿があったこと.病気の様子は分かりませんが,とりあえず舞台に顔を出すことが出来たことを嬉しく思いました.
昨年職場を変わって関西に戻ってから心がけていること,とにかく米朝師の生は可能な限り見ておくこと.今回もその延長線上でチケットを手配したのですが,かなりリラックスムードとお見受けした今日の高座でも,少し間が空くと,本人以上に観客が心配します.
かつて高座で絶句してその最後を決意した文楽や,戸板で運ばれてなおかつ眠ってしまった志ん生のような伝説的な人物よりも,私にとっては遙かに身近な米朝師,しかしその高座には着実に文楽や志ん生の「伝説」に近いものがリアリティーを持って迫ってきます.
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