春樹をめぐる冒険

 今日の京都新聞朝刊(第21面)に標記のタイトルの記事が載っています.これは,3月25日・26日に東京で開催された,国際シンポジウム(主催:国際交流基金)のレポートです.彼の作品は現在30以上の言語に翻訳されているそうですが,私自身は村上春樹の熱烈な読者というわけではありません.ただ,文庫本になったものは大体読んでいます.文学的な評論はできませんが,社会調査の観点から言えば,オウムの引き起こしたサリン事件の被害者のインタビューをまとめた『アンダーグラウンド』は質的調査の格好の教材ともなります.もちろん,消費社会そのものを考える際には,彼の作品全体が社会学の参考書とみなすことも出来ます.で,うちの学生さんたちには,彼の作品はどのように読まれているのかなと,朝ご飯を食べながらちょっと気になりました.

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