今日までそして明日から

旅の重さ この秋にあちこちで話題になっていた吉田拓郎のつま恋コンサート,今朝のNHKで『今日までそして明日から』と題した番組の,再放送が流れていました.コンサートの最後に歌われた曲のタイトルが,そのまま番組のタイトルに.前にも書いたと思うのですが(今は読み出せないので)改めてのメモ.高橋洋子・秋吉久美子のデビュー作でもある『旅の重さ』,この映画は学生時代に京一会館で見たのですが,この映画に使われていたのもこの曲でした.映画についてはぼんやりとしか覚えていないのですが,高橋洋子の若さ(当たり前!)と高橋悦史がいい表情であったことを想い出します.ちなみに,amazonの解説で,曲名を間違えているのは興ざめ.

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16歳の少女(高橋洋子)は、男出入りの激しい母(岸田今日子)との生活や学校がいやになり、家を飛び出して四国お遍路の旅に出た。途中出くわした痴漢からご飯をおごってもらったり、旅一座に加わってレズビアンを体験したり、やがて熱を出して倒れた少女は、中年の坂の行商人(高橋悦史)に介抱されるのだが……。和製クロード・ルルーシュと当時呼ばれていた斎藤耕一監督が、そのセンスをいかんなく発揮させた青春ロード・ムービーの傑作。少女の旅をまるでスケッチのように綴りながら、少女から大人へと移り変わっていく不安定で多感な思春期を麗しく表現していく。母へあてているかのようなヒロインのモノローグ構成や、高橋洋子のみずみずしさ。彼女が田園風景を歩く姿そのものが、既に映画そのものとして屹立している。吉田拓郎の名曲『今日までそして明日まで』も映像と見事にマッチングし、さわやかな感動の余韻をいつまでも観る者に残し続けてくれる。(増當竜也)

今日までそして明日から」への4件のフィードバック

  1. シホ

    再放送ではないのを見ました。ときどき会場にカメラが行くと、ほんと年月は経ったのだなあと思いました。
    今朝、父が年賀状用原稿を上手くページ設定ではめられず、添付メールをやりとりして設定したりしたのですが、文の中に「老後人生を楽しんで」とあったので、「老後は取ったほうがいい」とアドバイスしたのに、「人生」を取ったといいました。
    親が「老後」なんて言葉使うの、ものすごく抵抗があるのですが、着実に年月は経っているということですね。

  2. myon 投稿作成者

     その「抵抗感」はシホさん自身の若さの証明なのでしょうね.私自身は,「老後」と言っても別の世界があるわけではなく,今の生活のほんのちょっと先という感覚に慣れつつあります.やはり,着実に年月は経っているのです.

  3. シホ

    いやいやオチがありました。
    父が書いたその原稿を見て、母は「老後人生を」を丸ごとカットしたわって言っていました。
    きっとお連れ合いもそうなのでは?

  4. myon 投稿作成者

    ま,「老後人生」の楽しみ方については,「老後」と「人生」を分ける発想そのものに問題があるのでしょうね.ここはやはり,生活の連続感を豊かに持つ生き方がのぞましいわけで,それは一般的には,女性の方がお上手なのでしょう.

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