毎年同じネタを書いている気もするのですが、黙っていられなくて。昨日の朝に浜峰がNHKに出ましたが、その反響の一つに、サンマ丸干しの焼き方・食べ方に関する質問が掲示板に出ていました。私も最初に丸干しに出会った頃は、焼き方や食べ方が分からず、それに対して、地元の友人たちの「冷たい反応」にとまどったことがあります。最初に、丸干しの焼き方。焼き魚の基本は「遠火の強火」ですが、その前に大事なことは、「丸干しを二つに切って焼くこと」。コロンブスの卵のようなものですが、網で焼く場合には二つに切って焼くことを強くおすすめします。もっとも、近頃我が家では切らずにオーブンで焼いたりしますが。
次に食べ方。熊野と出会った10年間の中で私自身が気に入っている食べ方二つ。一つは、「サンマ茶漬け」。これは地元の人には当たり前の食べ方なのですが、サンマの丸干しを焼き、身をほぐしたものをご飯の上にのせて茶漬けにするのです。簡単なことと言えばそれまでですが、誰かに教わらないと案外気のつかない食べ方でもあります。私自身は、身の太いサンマはそのままでもいいのですが、小ぶりのサンマの尾に近い方を茶漬けにして食べるのが好きです。どうしても、身の厚い方は柔らかくてそのまま食べやすいのですが、尾の方は塩気もきつくなり硬いので、茶漬けに向きます。
二番目は、熊野地方の名物である「目張り寿司」でお馴染みの高菜とサンマを一緒に食べる方法。茶漬けとは反対に、サンマ丸干しの柔らかい身の部分をほぐしてご飯に混ぜ(できればゴマも一緒に)、それを高菜の葉の部分で巻いて食べるのです。余裕があれば、巻き寿司風に仕上げると来客にも出せますが、自宅ではお茶碗ベースで簡単にできます。お金を(大して)かけずに一手間かける、そんな食べ方のバリエーションが、暮らしをずいぶんと豊かにしてくれます。
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