岩波書店から、人間国宝・桂米朝師の昭和20年代以降の文章を、単行本未収録のものを中心にテーマごとにまとめた『桂米朝集成』全四巻が出ます。先ほど、第一巻の『上方落語1」が出版されました。パラパラと見ただけですが、初出を確認すると、最も古いものは昭和23年となっています。米朝師の本と言えば、落語の活字本をのぞけば、一般にはロングセラーの『私と落語』、自叙伝でもある『私の履歴書』の2冊がよく読まれていると思います。考証の入ったものとしては、『上方落語ノート』などが研究者には必読もの。私が好きなのは『米朝ばなし 上方落語地図』。しかし、今回の配本の帯には『傘寿を記念し、円熟の芸論を集大成』と。前にも書きましたが、聞けるうちに聞いておかないと。
桂米朝集成
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