第273回市民寄席

●第273回市民寄席(2004年11月21日,京都芸術センター)
 11月21日(日)、京都芸術センターで開かれた市民寄席へ行ってきました。普段は夜なのですが、日曜日ということで昼間の開催。しかし、かなりの入りでした。

番組は以下の通り。
桂しん吉『桃太郎』(17分)
 この方の噺は初めて。吉朝さんのお弟子さんなのですね。吉朝さんといえば体調を崩されているようですが、少し気になります。ま、それはそれとして、会場の芸術センターは元明倫小学校ということで、学校落語の話題から本題へ。誰もが知っているネタだけに、巧拙が目立つ噺でもあります。父親と子どもの対比で聞かせるのですが、父親の科白に何度か詰まる箇所があって、ちょっと残念。
笑福亭岐代松『花筏』(29分)
 六代目のお弟子さんなのですね、この方も初めて聞きました。ちょうど本場所開催中ということで、時期的にはやりやすいネタ。ただ、以前と比べて相撲人気がいまいちなので、もう一つ盛り上がりませんね。語り口調はメリハリが効いて結構でした。
露の都『鷺島』(29分)
 関西女性落語家の草分け。外見も語りもほんと、親しみやすいおばちゃんです。マクラも面白くて結構でした。ネタは東京で言う『芝浜』。噺としては・・・、粗いですね。漫談のままでストーリーを展開させている感じ。
・笑福亭福笑『ちりとてちん』(30分)
 福笑さんの噺を生で聞いたのは、何年ぶりでしょうか?正確な記憶はありませんが、まだまだ若手の時代でした。独特の風貌とその「奇行」とで一部には熱狂的なファンがいます。いわゆる創作落語でも頑張っていますが、古典をやらせてもそれなりの力量の持ち主。この噺は、桂南光さんがべかこの時代によく笑いをとっていました。今日の高座は、枝雀ばりのデフォルメと熱演で大受け。私も久しぶりに笑いましたね。ただ、容貌は老けたなぁ。

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