三十石,夏の医者

桂 枝雀 落語大全 第七集 枝雀さんの「三十石」は生で聴いたことはありません.文庫本の「コレクション」第5巻に入っていますが,解説によれば後年になって取り組まれたとのこと.伏見で土産の人形を買うところから始まり,最期は舟唄で終わります.驚いたのは,舟唄のお上手なこと.松鶴,米朝,文枝(小文枝時代)と,それぞれみんな生で聴いていますが,自身が船に乗って舟唄を聴いているような気にさせてくれる点では,枝雀さんのものが一番かと.何よりも,演者自身の心地よさが伝わってきて,結構でした.これは水曜日の夜に見たのですが,もう一つの「夏の医者」は木曜日の晩に.ワインを飲みながらでは,どうしても二席目に寝てしまうのです.

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