第280回市民寄席

●第280回市民寄席(2006年5月19日,京都会館)
 朝一番で北千里郵便局へ,郵便振替の口座の申請です.研究室についてすぐに,「学生部ニュース(第1号)」の発行作業.そして,観光専門演習.先週の続きで「空海の風景」の後半です.ビデオ終了後すぐに,後をU先生にお任せして北千里駅前.てばやく「いこい飯店」でサービスランチをかっこみ,,北千里→山田→門真市→大和田と,ピタパ様々の楽ちんコースで大阪国際大学短期大学部へ.今日は,大阪私立短期大学協会「就職問題研究会」.就職担当のY係長と一緒に.13時30分からの会議が終わったのは17時15分.京阪・大和田駅から三条,雨の中を必死に歩いて京都会館,今日は数えて280回目の京都市民寄席.会場に着いたのはすでに開演から10分以上経過していましたが,結論から言うと,十分満足できました.

林家染太「犬の目」
林家染丸門下,残念ながら,会場到着はサゲのほん手前.ほとんど聴けませんでした.ごめんなさい.
笑福亭鶴二「竹の水仙」
笑福亭松鶴門下,この人は初めて聴きましたが,入門からすでに20年経っているのですね.左甚五郎をあつかったおなじみの噺.そつなくこなして19分.
桂 米輔「延陽伯」
米朝門下,昨年35周年のイベントを行ったベテラン.キャリアを考えれば,役者で言えば「名バイプレーヤ」的存在となるはず.しかし,この人には「アク」も「アジ」も感じ取れないのです.サゲは,「あんまりあんたの名前が長いので,朝ご飯が昼ご飯になってしまった」というサゲ方.17分.
桂福団治「くっしゃみ講釈」
本来は春団治師の出番だったのですが,急遽代演.せめて,事情の一端でも明かせばいいものを,例によってぼやきからの入り.さすがに手堅く,過剰な演出に傾くと不自然になるネタをあっさりとまとめました.29分.
桂 文太「八五郎出世」
文枝一門,この人も生で聴くのは初めてか.見かけ以上にキャリアがあるのですね.東京のネタですが,どうも,ちょんまげの話を大阪弁でやるのは違和感を覚えます.大きな体を折り曲げるようにして話すのは,東京落語の悪しき影響,もしくは勘違いか.26分.
笑福亭鶴瓶「愛宕山」
今日はこのために,雨の中を急いで,夕飯も食べずに駆けつけました.そして,そして,期待を裏切らない,すばらしい一席でした.亡くなった六代目がこのネタをやっていたことを初めて知りましたし,そのようにやるという彼の演出は,私が聴いている米朝流もしくは枝雀風とは明らかに異なった,笑福亭らしい「愛宕山」でした.まずは,「ヨイショしない太鼓持ち」という設定自体に笑わせられますし,京都対大阪を露骨に出すところが誠に笑福亭.しかも,弁当を担ぎながら愛宕山の七曲がりを登るシーン,愛宕山から京都のマチをを見下ろすシーンと,随所に独自の演出があって効果的.あるいは枝雀の存在が後輩をのびやかにしたと言うことか.大満足の38分.

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