やっと見に行くことが出来ました,「武士の一分」.お昼にパスタをゆがいてあわててかき込み,MOVIX京都へ.河原町三条までタクシーに乗ったのですが,河原町五条の交差点から北は,高島屋の駐車場に入る車で渋滞,それでも開始10分前に到着.チケットは昨晩のうちにオンラインで予約しておいたので,発券機で入手して楽勝.夫婦50割引故入り口で免許証を提示して中へ.451席の場内は前の方にだいぶ空席がありましたが,7割程度の入りか.客層は70%の藤沢ファン(年配組)と30%のキムタクファン(若者組).何しろおばちゃんが多いので,あちこちで指定の座席を間違えて入れ替わる光景が見られます.上映が始まっても,おばちゃんは画面の感想をすぐに口に出します.ま,それはそれとして,充分楽しめた2時間でした.
「たそがれ清兵衛」では,下級武士の日常生活のリアリティーが描かれていることと,山形の風物の素晴らしい描き方に感銘を受けました.二作目は私は見逃したのですが,今度の作品は山田洋次が藤沢周平と向き合うのに,やっと余裕が出来たという印象を持ちました.キムタクの演技力などは私には評価することはできませんが,第一作の「様式のリアリティ」から今作の「内面のリアリティ」へのシフトにあたっては,キムタクのキャスティングは必然であったように思えます.エンターテイメント性充分の,楽しめる秀作であると思います.同時に,何はともあれ,邦画の上映にかくも多くの人が集まることへの山田洋次・キムタクの貢献には,素直に拍手を送りたいと思います.
あまりキムタクはファンではないのですが、観に行ってこようかな?
キムタクがどうというよりも,この映画の主人公は笹野高史さんです.素晴らしいです.ぜひ,観てきてください.