●米朝・小米朝の会(2006年1月18日,京都府立文化芸術会館)
とにかく,今年度は時間の許す限り,足を運べる範囲の落語会は聞くことにしています.今夜はanhiroshiさん&natsukoさんとうちの夫婦の4人で.「米朝・小米朝の会」へ.場所は京都府立文化芸術会館.先日のメイ・シアターほどではないにしても,近頃の映画館と比べると,座席が狭くて窮屈です.しかし,大入り満員の盛況でした.
- 桂しん吉「みかん屋」
- 故・吉朝さんのお弟子さん.ちゃんとしてはります.前に京都博物館の会でも聞きましたが,基本をちゃんと踏まえておられますから,どんな場面でもちゃんと対応できる方でしょう.今夜は前座ということで短めにまとめての16分.
- 桂小米朝「どうらんの幸助」
- 今日は二席とも京都を意識した噺.かなり緊張気味でマクラも硬く,本題に入ってもあちこち飛んだりして,いい出来ではありませんでした.たばこを吸い付けて帯屋の番頭を追求するあたり,吸った煙草の煙を吐き出すこともなく喋っていたのにはあきれてしまいます.三十石の説明も早すぎて,サゲが全く効いてこない.32分.
- 桂 米朝「鹿政談」
- 昨年秋の長岡京での会と同じマクラと同じネタ.今回も,言葉に詰まると会場全員が緊張しているのがよく判ります.16分.
- 中入り
- 桂米八「曲独楽」
- やはりこの手の色物は必要ですね.何度も観ていますが,飽きることなく,また,よけいな心配(噺を間違えないかなどと)をすることもありません.16分
- 桂小米朝「はてなの茶碗」
- 一席済んで楽になったのか,今度はリラックスムードで,マクラも随分と受けていました.結局この人の売りは「軽さ」でありメディアへの露出度も含めての「広さ」であると思います.自分の売りに応じた噺を心がければいいのでは.何も「古典」にこだわることはないと思います.41分